「占いしてみたいけど、どんな占いが自分にピッタリなの?」
「どんなことを聞いたらいいの?」
占いのお店の前でメニューを見ながら、そんな疑問を抱いたことはありませんか?
せっかく占いをするなら、自分が知りたいことを的確に伝えてくれる占術を知ることが大事。
質問のしかたも知っておくとお得。占いを受けたあとのスッキリ度が断然違います。
今回は目的にあった占術を選ぶための「占いの基本」をご紹介します。
「占い」で何が分かるの?
そもそも「占い」とはどんなものなのでしょうか。自分の運命を知るもの。未来を予知するもの。人の気持ちを知るもの。自分の才能や資質を知るもの。幸せになる方法を知るもの……。これらはすべて正解です。
「占い師は世界で2番目に古い職業」と言われているくらい、はるか昔から人々にとって身近な存在。古今東西さまざまな占術があり、占い師はそれらを用いて人々が知りたいこと、見たいものを伝えてきました。
占術には太古の昔から積み重ねてきた人間の知恵が詰め込まれています。その地域の思想や文化や歴史によって特徴はありますが、すべてに共通しているのが「見えないものを特定の手段によって可視化する」ということです。
占いとは、直接知り得ないもの、隠れているものをあらわにして、生きるための道標となるものと言ってもいいのかもしれません。
上手に利用して、幸せな人生の指針にしたいですね。
「命・卜・相」〜占術を大きく分ける3つの特徴
占いの種類は、主に「命・卜・相(めい・ぼく・そう)」の3つに分けられ、占い師はお客さまの質問内容によって占術を選んでいきます。ここではそれぞれの特徴をご紹介。あなたの質問にはどんな占術がふさわしいのかを知っておくだけでも、占いとの付き合い方がワンランクアップすること間違いなし!
生年月日や生まれた時間などの情報をもとに、生まれ持った才能や資質、運命を導き出します。人と人の相性や運気の流れを見るのも得意な占術です。
いってみれば「運命の地図」。
人生のどの時期に、どんな出来事が起こるのか、その可能性を教えてくれます。
西洋占星術、数秘術、四柱推命、算命学、九星気学、宿曜占星術、紫微斗数 など

カードや石などの道具を使い、偶然出た結果から答えを導き出す占術です。現れたシンボルや数字、形状などから答えを読み解きます。
運命的なもの、資質、性格を読むのは得意ではありませんが、そのときどきで変化する人の気持ちや近い未来を占うのに適しています。
タロット、ルノルマンカード、オラクルカード、トランプ、ルーンストーン、ジオマンシー、易、おみくじ など

「相」という言葉は人やものの外面に現れた運勢・吉凶の兆しを意味します。
運勢を変えたいとき、凶を吉に変えたいときは顔なら化粧、家なら配置換えといったように、自分で運気を良い方向に変えることができるのが特徴です。
手相、顔相、家相、印相(印鑑の書体や形状)、墓相 など

【その他の占い】
「命・卜・相」の占術のほか、霊視、水晶玉透視、自動書記など、インスピレーションをもとに読み解く占術もあります。
東洋占術と西洋占術/どちらがオススメ?
占いは「命・卜・相」の3つの分類のほかに、おおまかに東洋・西洋の2つに分類されます。
東洋・西洋それぞれの文化に影響を受けているため「運命の捉え方」など根底に流れる思想そのものに大きな違いがあるのです。
それぞれの特徴を知って、自分の考え方や価値観にあった占術を選んでみてください。
主にヨーロッパを発祥の地とし、発展してきた占術です。古代ギリシャ時代より続く「万物は「火」「空気(風)」「水」「土」の4つの元素から成り立つ」という「四元素論」をもとにした思想で、おなじみの12星座も4つの元素に分けられます。
人の才能や資質、吉凶だけではなく、現在では心理的な傾向も読み取ることができるといわれています。
西洋占星術(12星座占いも含む)、数秘術、タロット、ルノルマンカード、トランプ など
主に中国を発祥の地とし、すべてのものは「陰」「陽」、「木」「火」「土」「金」「水」の要素で成り立っているという「陰陽五行説」をもとにしています。
暦の立て方が規則的で論理的なので、人生全般における宿命や運気、ものごとの吉凶をはっきりと知りたい人向きの占術です。
四柱推命、九星気学、算命学、宿曜占星術、紫微斗数、易 など
自分にぴったりの占術を探そう!
メディアや占いのお店で人気のある占術の”ナカミ”をご紹介します。
自分の質問を解決する占術、興味のある占術を見つける参考にしてみてください。
生まれた瞬間の星の配置をもとに「ホロスコープ」という星図を作成します。運勢、才能や資質、人との相性を読み解くのが得意な占術です。
ホロスコープを作成するのには生年月日、出生時間、出生地のデータが必要です。出生時間や出生地などは不明でも占うことはできますが、精度は落ちてしまいます。
古代バビロニアが発祥といわれ、星の動きが事象に影響を与えるとみなします。現在では事象への影響だけでなく、人の心理や行動にも影響を与えるとも考えられています。
ヨーロッパで占星術と並んで人気を博した数秘術は、20世紀に考案されたといわれています。しかしそのルーツは「世界は数でできている」という古代ギリシャの基本思想にまでさかのぼります。
生年月日をもとにその人物を象徴する数を割り出し、性格や運命を判断します。
陰陽五行説という中国の伝統的な思想をもとにした占術です。万年暦という占い用の暦を使って生年月日を十干十二支に変換し「命式」を算出。これをもとにさまざまなことを読み取っていきます。
「四柱」とは生まれた年・月・日・時間のことで、精密に占うためには出生時間のデータが必要です。もちろん不明の場合も占うことはできますが、年月日の三柱で占うので、精度が落ちてしまいます。
人の運命や宿命を占うのに適し、進むべき道や人生のイベントの適時を教えてくれます。
算命学は陰陽五行説を土台とした運命学の一派。中国を発祥とする干支暦をもとに生年月日の干支を出して人の運命を占います。生まれた日に与えられた星を読み解くことで、その人の性格、相性、運命などを占うことができます。
「陰占」「陽占」という2つの理論があり、「陰占」では生まれた日によって定められたその人の運勢が分かります。「陽占」では性格や適性などを知ることができ、この2つの理論を合わせて運命・宿命や性格、相性、資質などを判断します。
78枚のカードを展開して、物事の流れやその結果などを読み解くポピュラーな占術です。78枚のカードデッキは22枚の絵札・大アルカナと56枚の数札・小アルカナで構成されています。
もともと14世紀ごろのヨーロッパで、ゲーム用の道具として用いられていました。しかし19世紀になり、これらのカードに神秘性を見出した人々によって、占いの道具として発展してきました。
人の気持ちや物事の流れ、結果、近い未来などを占うのが得意です。
ルーン文字とは古代北欧で用いられていたアルファベットのこと。20世紀初頭にドイツの神秘主義者たちがルーン文字の神秘的な使用法を考案。それが現在の「ルーン占い」につながっています。
ルーン占いには文字を刻んだ石や木片などを放り投げる方法(キャスティング)、シャッフルして石や木片、カードなどを引く方法(ドローイング)があり、文字の持つ意味から、物事の成り行きや人の気持ちなどを読解します。タロットなどと同様に、長期的な運勢や人の才能や資質を読むのには不向きです。
「オラクルカード」とはオラクル(神託、大いなるものの言葉)を受け取るためのカードのこと。たいてい40〜50枚のカードとガイドブックがセットになっていて、カードに書かれたシンプルなメッセージを、ガイドブックをもとに解釈していきます。カードとガイドブックのセットは「デッキ」と呼ばれます。
心の中で問いたいことを決め、デッキの中から1枚を引き、今の自分に最適な言葉を受け取ることができると言われています。明確な答えの出る占術ではありませんが、言葉に導かれて自分で答えにたどり着くことに優れ、セラピーやカウンセリング的な役割を担います。